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間瀬サーキットへ行ってきました



見学編
入場券  新潟県の間瀬サーキットに遊びに行ってきました。サーキット初体験です。
 と言っても、自分で走ったわけではないので、撮ってきた写真と思ったことなどをいろいろ書きたいと思います。
 間瀬サーキットは自宅から30分くらいの海沿いにあって、わざわざ東京のほうからサーキットに走りに来る人もけっこう来ているみたいです。入場料は2000円です。

 遊びに行った日は、午前中にOPTION2のレースが開催され、午後はどこかの集まりの走行会だったみたいです。
 知り合いは午前中のレースのほうに出ました。このレースは、タイムアタッククラス・フレッシュマンクラス・エキスパートクラスに別れていて、タイムアタッククラスはレース無しでタイム計測のみです。フレッシュマンクラスはラジアルタイヤ装着で、エキスパートクラスはSタイヤ装着で、それぞれ練習走行・予選・決勝(レース)が行われました。

4台勢揃い

 上の写真は、知り合いの車の4台です。EFシビックが2台と、FC3S、KGC10です。
  4台とも、ナンバー無し・もちろん内張りオーディオ無しの過激な車です。4台の車のドライバーはみんな車関係の仕事をしているので、積載車を使ってレース場まで車を持ってきます。うーん、すごいですねぇ。そういう環境じゃないと、積載車まで使ってサーキットに来るのは難しいと思います。
 まわりに比べて4台とも、それなりに目立っていました。特に目立っていたのは、やっぱりハコスカですかね。そりゃ目立ちますよ。ここまで古い車は、あんまりいませんでした。2台のシビックは、マフラー自作ということもあって、ひときわウルサイ車でした。オーナーいわく、「いいねー、もっとウルサクしたいくらい」だそうですが、もう十分です。
 積載車は他にもけっこう来ていました。ディーラーや車業者関係が多かったですが、中にはレンタカーもありました。毎回レースのたびに、レンタルしてくるんでしょうか?みんな自走は厳しいと思わせるような車ばっかりでした。

黄色のシビック

R34 GT-R
 タイムアタッククラスは、3つのカテゴリの中で一番出場台数が多く、たぶん25台近く走っていたと思います。
 出場車の種類もさまざまで、さすがにワゴンタイプはいませんでしたが、4ドアの車や、まだシフトダウンがうまくできないようなドライバーもいたみたいです。レースに出る前にサーキットに慣れるためのクラスなので、仕方のないことかもしれませんが、多少は練習してから走りにきてもいいのでは?と思いました。迷惑をかけないようにミラーを見ながら走るしかないんでしょうけど。

 フレッシュマンクラスのレースは、予選でもブッチギリだった写真のR34GT−Rが最初から独走して、そのまま優勝してしまいました。予想では、1周に付き3秒くらいずつ差をつけていったんじゃないかと思います。ある意味、大人げないなぁ。
 しかもこのGT−R、フレッシュマンクラスにもかかわらず積載車+メカニック付きで来ていました。ブレーキも手が入っているようですし、もしかするとエンジンもソコソコチューンかもしれません。ストレートで抜かれていたシビックがかわいそうです。
 おかげで、フレッシュマンクラスでは他の車の印象があんまり残っていませんが、2位以降ではバトルしていたみたいです。ずーっとGT−Rを見ていましたが、ブッチギリにも関わらずけっこう本気で走ってました。うーん。ドライバーもけっこう上手みたいです。エキスパートクラスに出場すればいいと思うんですが、どうしてフレッシュマンクラスなんでしょうか?

 フレッシュマンクラスには、ランサーエボリューションとかインプレッサWRXなどのラリー系(?)の車が、けっこう多く走っていました。こういう車はもっと速いのかなと思っていたけど、それほどでもないようです。今回だけたまたまそういう面子だったのかもしれないですが。
 サーキットに行く前までは、ランサーなんかがたくさんいてメチャメチャ速いのかと思っていたのですが、ちょっと予想が外れました。ほかにも、走り屋さん御用達のシルビア・180SXなんかはあんまり見かけませんでした。サーキットの特性上、小さくて軽い車のほうが楽しいのかな?

レース
 エキスパートクラスはその名のとおり、上手なドライバーばっかりでした。特に知り合いが3人出たのですが、普段からは予想も付かないような走りっぷりで、感動しました。
 このクラスまでくるとやはりナンバー無しで積載車で来た車が多く、しかもそういう車は爆音なのですぐわかります。ドライバーのレベルもすごく高く、これまでのカテゴリでは見られないような接近バトルが見られました。そこまで熱くなってるってことです。

 ひとつ気が付いたことですが、ターボでもNAでもサーキットを1周してくるとタイムがそんなに変わらないということです。確かにストレートではターボのほうが少しスピードが乗るようですが、シビックに代表されるNAは車重が少ないので、その分ブレーキングやコーナリングに有利みたいです。このへんが難しいところなんでしょうね。
 それに、NAは車両価格やメンテナンス・部品代金単価が安く済むので、その分を別のところに回すことができるのかもしれません。古い車は思い切って軽量化をしたり部品を削ったりできるので、それで新しい車に対抗しています。たとえば、EKシビック軍よりもEFシビック軍のほうがぜんぜん速かったです。

 ターボ車の中でもパワーアップしている車は、同じターボ車を楽にストレートで引き離すくらいの加速力があって、見ていてもすごかったです。エンジンが熱くなってくるとマフラーから火を噴く車もありましたし、やっぱりターボ車はエンジンにパワーがある分、負担も大きいなと思いました。
 そうは言っても、予想外に多かったのがFC3SやFD3Sなどのロータリーターボ系です。耐久性や冷却性の問題から、サーキットを走るにはあんまり向かない車だと思っていたんですが、問題を解決したり涼しいときなら、車重が少なくてパワーがあるのでいいんでしょう。それでもGT-Rに次ぐ高額車なので、もったいなーい。

バトル真っ最中


 エキスパートクラスのレースは、熱いバトルが各順位で行われていました。特にすごかったのが、トップ争いです。写真のRX-7とCR-Xが激しくトップを争っていました。CR-Xはナンバー無し車両で、近くで見たのですがすごい車でした。JTCCばりのリアウィングが付いていましたし、もちろん内装やダッシュボードはありませんでした。ストレートも、ノーマルターボ車なんかよりはぜんぜん速かったんじゃないでしょうか。
 両車とも他の車と速さが段違いなので、車に相当な時間とお金がかかっているとは思いますが、ここまで接近バトルができるってことは、ドライバーのレベルも相当のものだったと思います。車のキャラがぜんぜん違う2台なので、なんか変な感じもしましたが。

 結局その後、RX-7がストレートでコントロールを失ってリタイアしましたが、順調にレースが進んでいたら、RX-7のほうが僅差で勝っていたかなとも思います。。結局、NAクラスはCR-Xが優勝し、ターボクラスは知り合いのFC3Sが優勝しました。それにしても、RX-7よりもCR-Xのほうがファステストラップが速いなんて、ちょっと不思議な気もしました。
  3位以降のバトルも、3台くらいが固まってコーナーに進入していくような場面もあって、ドライバーもおもしろかったでしょうけど、見ているほうもおもしろかったです。それでも、レース中はスピンするような車はいませんでした。けっこう牽制しながら走っているんだと思います。

最終コーナー カリーナ?
これって、昔のカリーナ?


 フレッシュマンクラスが練習走行をしている頃から、雨が降ってきました。走っているほうにとっては大変ですけど、見ているほうにとっては車の挙動が不安定になって、すごくおもしろかったです。
 雨が降ると、やっぱりみんなゆっくり走るようになります。それでも、予選中なんかではアクセルをゆるめてもいられないので、スピンも見られました。前輪駆動の車はブレーキングの時、後輪駆動の車は加速・減速時のどちらでもスピンしていました。

 特にパワーのある後輪駆動では、2速から3速にシフトアップするときに後輪が滑ってしまい、コントロール不能になっている車がけっこういました。これはけっこう意外でした。一般道ではここまではアクセル踏めませんし。
 予想通り、スピンしやすい度合いは後輪駆動>前輪駆動>4輪駆動でした。4輪駆動はけっきょくスピンしているところを見ませんでした。コーナーを抜けていくときの車の姿勢もぜんぜん違いますし、2輪駆動だったら絶対にスピンしているような角度でも、グングン立ち上がっていきました。


古いの


 午前中のOPTION2のイベントが終わると、その後すぐに次のグループが走り始めました。これも少し見てみたのですが、コースに出ている車が多く、いたるところで渋滞になっていました。
 全体的には、古い車が多くて、レベルがけっこう高かったと思います。目立っていたのは、上の写真のR30スカイラインです。ラップタイムも速かったと思いますが、その走りの派手さがすごかったです。最終コーナーでは半分くらいドリフトで抜けていましたし、何度かスピンしていました。古い車で派手に走ると、すごく目立ちます。
 他には写真はないのですが、シティの最終型のコーナリングもすごかったです。ジムカーナなんかで活躍するような車なだけあって、くるくるまわる感じでコーナリングしていました。LSDの効きも、見ていて分かるくらいにすごかったです。

 サーキットに行ってみて認識したことは、
  • 公道で調子に乗って走らないほうがいい-人も対向車も危険がいっぱい-
  • GT-Rを含めて、4輪駆動の安定性はすごい。2輪駆動から見れば、卑怯そのもの!
  • 雨は危ない。普通に走っていれば大丈夫だと思うけど。
  • サーキットを走るなら、シビックがいい-コストパフォーマンスがいい-
  • やっぱりちょっと、今は自分は走る気にならない-リスクが多すぎる-
です。積載車を自由に使える環境とシビックが手に入ったら、フレッシュマンクラスに出場してみたいとも思います。でも、ポケバイレースのほうが現実味がある・・・。





実走行編
 ある機会があって、実際に走ってみることになりました。セッションは、練習走行(予選)と決勝(レース形式)がありました。 予選から雨だったのですが、FRターボの車に乗っていて、シケインの出口でスピンしてしまいました。 出口でアクセルオンでリアが流れ出して、2速くらいならカウンターステアで立て直せるかなと思ってアクセルを踏みつづけたのですが、予想以上に回転が速くて270度くらいまわってしまいました。お恥ずかし〜。
 その後だんだん路面も乾いてきて、けっこうノリノリで攻めていたのですが、やっぱり初めてということもあって、アクセル・ブレーキ・シフト・ステアの操作がバラバラ。 タイムは聞かないで下さい。

 間瀬サーキットは、だいたい2速と3速主体のところです。5速は使いません。右は最終コーナーからみたサーキット前景です。
 最終コーナーは2速で立ち上がり、そのまま4速130km/hくらいまで加速、ゆるい右高速コーナーを場合によっては3速にシフトダウンして曲がり、シケインの進入までに2速にします。 シケインは40km/hくらいだと思いますが、ここの出口がすっごい滑りやすいので注意が必要です。
 そのあと3速80km/hくらいまで加速しつつ、2速の右ヘアピン。ヘアピンは距離が長いので、速度を緩めに入っていかないと、後がつらいです。ヘアピンを出たら3速まで入りますが、 そのあとすぐに2速の左コーナーですぐに右コーナー。ここで左コーナーで頑張りすぎると、右コーナーがきつくなります。
 そのあと終速が100km/hオーバーくらいアップダウン+左コーナー右コーナーと続きます。 ここはほとんど全開なのでけっこうスピードが出る上にエスケープゾーンがなく、しかもアップダウンがあるから車の動きがよくわかりません。 最初は怖くて、ぜんぜんアクセルが踏めませんでした。 それで右コーナーが終わったと思ったらすぐに3速で進入する左コーナーで、それですぐに2速の右コーナーです。ここも左コーナーで頑張ると右がきついです。
 それを立ち上がったら左コーナーがありますがそこは全開で3速までシフトアップしたと思ったら、最終の右コーナーに入りつつブレーキ+2速でストレートに入ります。 ここのブレーキングポイントとライン取りはさっぱりわかりません。
 という具合に、まとまったストレートは1本しかないので、コースの後半のほうは大忙しです。でも低速中速高速とだいぶ楽しめます。

 これが最終コーナー手前で2速から3速にわたって全開で抜けてくる左右のコーナーです。写真の奥のほうに2速でまわる右コーナーがあります。 全開の左コーナーをミスると、そのままコースアウトして畑に突っ込みます。畑では、よく農家の人が仕事をしていますので、気をつけましょう。
 今DR30がいるあたりがブレーキングポイントだと思うのですが、そこではステアを徐々に始めつつあるところなので、フルブレーキングすると車が不安定になります。手前のダートにあるタイヤの跡は、みんなそれで飛んできた車が残した跡です。
 最終コーナーはみんな気合を入れて突っ込んできます。出口はけっこう広いので人それぞれ選択するラインが違います。インをちゃんと取る人もいれば、アウトのまま抜けていく人もいます。
 ストレートはもちろんアクセルベタ踏みです。けっこう幅が広いので、速い車と遅い車が交錯します。次のコーナーは高速なのでその突っ込みはとっても怖くて厳しいので、お互いの速さが接近しているような場合では上手な人同士じゃないと追い越しは危険だと思います。
 サーキットって危険なところかなと思っていたのですが、そうでもありません。 第一、障害物(人とか駐車車両)がないしエスケープゾーンも広いので、とりあえず一般道より安全マージンを削って攻めることができます。 なので、車がちょっとくらい滑ってもお構いなし。一般舗装路で車が滑ったら、けっこうビビりますけどね〜。これがけっこう楽しいんですよ。
 一番大きいのが、対向車がいないことです。コースの幅は一番狭いところでも3車線分くらいあるので、そこでアウトインアウトのやり放題で、これが快感です。度胸が試されるようなブラインドコーナもないです。

 一緒に走っている車との間隔ですが、これはけっこう狭いです。コーナリング中でもぴったりくっついてくるので、ヘタな動きはできません。 それにしっかりミラーをみていないと、後ろからの速い車の邪魔になるかもしれないです。 自分が遅い車を追い越すときも、ちゃんと前の車の動きを確認してからでないと、やっぱり危険です。
 タイヤと燃料ははやっぱり相当減ります。タイヤは1セッション終わると減ったのがわかります。 燃費はターボ車なら普段の半分くらいと思っていたらいいでしょう。

 実際に走ってみると、いかに公道で攻めることが危険なことで、自分がいかにヘタかわかります。 自分も最初はブレーキングがうまくいかず、けっこう苦労しました。 おもいっきりブレーキを踏むとコーナーの進入でぎくしゃくしたりしますが、適当にブレーキングしていただけではタイムは伸びません。
 夏の間は車の水温油温・人間の体温が上がってしまうので、けっこう気合を入れないとサーキット走行は厳しいものがありますが、 涼しい時期ならブレーキパッド交換くらいの普通の装備でもなんら問題ないと思います。 スポーツカーに乗っているならば、一度くらいはサーキットを体験してみることをお勧めします。スポーツ走行に対する認識が変わり、公道での運転態度も変わりますよ。



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